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CPAPマスクが苦しい・合わない原因は?空気漏れや乾燥などよくある悩みと対処法

こんにちは、担当Yです。

CPAPを使い始めたばかりの頃は、

「これで本当に眠れるのかな」
「苦しくて続けられる気がしない」

と感じる方が少なくありません。

実際、CPAP治療を始めた直後は、マスクや空気の圧に違和感を覚える方も多く、必ずしも異常なことではありません。

お問い合わせでいちばん多いのは、実は機械そのものより“マスクの違和感”についてです。
けれど、合わないまま我慢する必要はありません。
CPAP治療では、マスクの種類・サイズ・装着方法・加湿や圧の設定を見直すことで、使いやすさが大きく変わることがあります。

CPAPマスクが合わない・苦しいと感じる主な原因

CPAPマスクが「合わない」「苦しい」と感じるのは珍しいことではありません。
CPAPは、眠っている間に空気の通り道がふさがらないよう、一定の圧をかけて気道を保つ治療です。
きちんと使えるようになると、いびきや日中の眠気の改善につながる一方で、使い始めは「顔に何かをつけて眠ること」自体が大きなハードルになります。
特に最初のうちは、マスクの圧迫感、空気の勢いへの違和感、乾燥、空気漏れ、肌トラブルなどが起こりやすく、そこでつまずいてしまう方もいます。

ただし、これは「自分にはCPAPが向いていない」とすぐに決める材料にはなりません。
まずは原因を一つずつ切り分けていくことが大切です。

マスクが苦しい・圧迫感がある

顔に合っていないサイズや形の可能性があります

マスクが苦しいとき、最初に見直したいのは「締め方」よりも「サイズ」と「形」です。
合わないマスクは、必要以上に締めないと漏れやすくなり、その結果、圧迫感や痛みにつながります。
本来、正しく合ったマスクは、強く締めつけなくても安定しやすいものです。

お問い合わせでも、「漏れるからベルトをきつくしたら、今度は顔が痛くなった」というご相談はとても多いです。
こういうときは、がんばって締める方向ではなく、サイズ違い・別タイプのマスクを検討したほうが、結果的に早く楽になることがあります。

閉塞感が強い方は、マスクの種類変更で楽になることがあります

CPAPマスクには、鼻に当てるネーザルマスク、鼻孔にあてるピローマスク、鼻と口を覆うフルフェイスマスクなどがあります。
顔を覆う面積が大きいほど安心感がある方もいれば、逆に息苦しさや圧迫感が強くなる方もいます。
閉塞感がつらい方には、ネーザルマスクやピローマスクのほうが合う場合があります。
一方で、鼻づまりが強い方や口呼吸が多い方は、フルフェイスマスクのほうが安定しやすいことがあります。

まずは「寝るときだけ」ではなく、起きている時間に慣れるのもコツです

いきなり一晩しっかり使おうとすると、どうしても苦しさばかり気になりやすくなります。
日中の落ち着いた時間に、まずはマスクだけを顔に当てる、次に短時間だけ装着する、そのあと機械をつないでみる、というふうに段階を踏むと慣れやすくなります。

また、最初から一晩中使おうとせず、装着時間を少しずつ延ばしていくことで継続しやすくなる場合もあります。

これはとても地味ですが、実際にすすめられている方法です。

空気が強くて息苦しい

使い始めの「圧が強い感じ」は珍しくありません

CPAPは治療のために空気を送り続ける機器なので、最初はどうしても「押される感じ」が気になることがあります。
特に寝つく前は意識がはっきりしている分、空気の流れを強く感じやすいものです。

ランプ機能や呼気時の快適設定が役立つことがあります

機種によっては、眠りに入るまで低めの圧からゆっくり上げていくランプ機能や、吐くときの圧を少し楽に感じられる設定があります。
こうした機能を使うと、「つけた瞬間から苦しい」という感覚が和らぐことがあります。

圧設定は自己判断で無理に変えず、主治医や担当者に相談を

息苦しいからといって自己流で設定を大きく変えてしまうと、治療効果に影響することがあります。
苦しさが続く場合は、「我慢」か「自己調整」の二択ではなく、主治医や担当者に相談して、今の圧が適切か、別のモードや機種のほうが合うかを確認するのが安心です。

空気漏れが気になる

空気漏れは「苦しさ」「乾燥」「目の不快感」の原因になります

マスクから空気が漏れると、必要な圧がうまく保てないだけでなく、目に風が当たってしみる、鼻や口が乾く、音が気になって眠れない、といった別の困りごとにもつながります。
漏れがあると、ついベルトを強く締めたくなりますが、それで皮膚トラブルが増えることも少なくありません。

装着は「起きた姿勢」だけでなく、横になって確認すると実用的です

マスクは座った状態ではちょうどよくても、横になると顔への当たり方が変わることがあります。
寝返りでずれやすい方は、実際に寝る姿勢でフィットを確認するのがおすすめです。
チューブに引っぱられて漏れやすくなることもあるため、チューブの取り回しを見直すだけで改善する場合もあります。
また、マスククッションは消耗品です。使用期間が長くなると弾力が低下し、サイズや装着方法に問題がなくても空気漏れが起こりやすくなる場合があります。

口呼吸がある方は、マスクのタイプ変更が合うこともあります

鼻マスクや鼻ピローを使っていて口が開いてしまうと、口から空気が漏れて乾燥や違和感が出やすくなります。
こうした場合は、あごベルトの併用やフルフェイスマスクへの変更が役立つことがあります。

鼻や口が乾く

乾燥は「マスクが合っていない」「口が開いている」サインのこともあります

朝起きると口がカラカラする、鼻の中がヒリヒリする、という方は少なくありません。
こうした乾燥は、空気が流れる影響だけでなく、マスクと顔の間にすき間ができて空気が逃げてしまっていることや、眠っている間の口呼吸が原因になっていることもあります。

加湿設定の見直しで楽になる場合があります

CPAPには加温加湿器を併用できる機種が多く、乾燥や鼻づまりの軽減に役立つことがあります。
乾燥がつらいときは、加湿設定を見直したり、必要に応じて温かいチューブを使用したりすることで、症状が和らぐ場合があります。

肌が痛い・赤くなる・跡がつく

きつく締めすぎるほど、肌トラブルは起こりやすくなります

赤み、圧痕、こすれ、かゆみなどは、CPAPマスクでよくあるお悩みの一つです。
原因として多いのは、サイズ不適合、締めすぎ、装着位置のズレ、清潔不足、古くなった部品の劣化などです。

ここで大切なのは、「少し跡がつくのは仕方ない」と片づけすぎないことです。
短時間で消える軽い跡なら様子をみることもありますが、痛みを伴う、赤みが長く残る、傷になる、という場合はフィットの見直しが必要です。

毎日の洗浄と、部品の劣化チェックも忘れずに

顔の皮脂や汚れがクッション部分にたまると、滑って漏れやすくなったり、肌荒れの原因になったりします。
毎日の簡単な洗浄と、定期的な部品チェックは、快適さを保つ上で意外と大切です。
ひび割れや硬化がある部品は、見た目以上にフィット感へ影響します。

こんなときは早めに主治医や担当者へ相談を

我慢を続けるより、早めの見直しが結果的に近道です

使い始めの違和感はある程度よくあるものですが、強い痛みがある、皮膚に傷やただれができる、息苦しさが強くて使えない、乾燥や鼻づまりが続いて眠れない、何度調整しても空気漏れが止まらない、といった場合は、早めに相談したほうが安心です。
CPAPは「慣れの問題」で済むこともありますが、「合っていないサイン」を見逃さないことも同じくらい大切です。

まとめ CPAPは「我慢して続ける治療」ではなく「合わせていく治療」です

CPAPマスクが合わない、苦しい、と感じたときは、まず「自分が弱いから続かない」と思わないでいただきたいです。
実際には、マスクの種類、サイズ、装着方法、加湿、圧の立ち上がり方など、見直せるポイントがいくつもあります。
少しずつでも使いやすく整えていくことで、続けやすさは大きく変わります。

つまずいたときにいちばんもったいないのは、「こんなことで相談していいのかな」と遠慮してしまうことです。
CPAP治療は、最初に無理なく使える形を整えることがとても大切です。
違和感があるときは、ひとりで抱え込まず、主治医や担当者に早めに相談してみてください。
合う形が見つかると、CPAPは「苦しい治療」ではなく「よく眠るための治療」へと変わっていきます。

※本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断や治療方針を示すものではありません。症状や設定変更については、主治医または医療機関へご相談ください。

参考文献

  • 日本呼吸器学会(市民向け解説)
    https://www.jrs.or.jp/citizen/disease/i/i-05.html
  • 厚生労働省 e-ヘルスネット
    https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/dictionary/heart/yk-026.html
  • 厚生労働省 睡眠ガイド2023
    https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/001181265.pdf

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